2019年9に日本導入された新型BMW3シリーズツーリングのディーゼルモデル「320dツーリング」のレビューをお届けします。
こんにちは!なばっち(@go-travelblog.com)です。
BMW320dツーリングは何を隠そう現僕の愛車。
自分の車として乗ってきて気に入ってる部分、ここはちょっとダメじゃね!って思う部分まで余すコトなくお伝えします。
どんな車?
ずばり新型BMW320dツーリングはラゲッジにたくさんの荷物を積み込んで遠くに旅に行きたくなる車です。
ぜひ最後まで見ていってくださいね!
BMW320dツーリングの紹介
BMW320dツーリングは2019年9月に日本導入された新型3シリーズのワゴンモデル、G21型のグレードの1つです。
G21型は車のコードネームのことでセダンであればG20になります。
ちなみに先代3シリーズはセダンがF30、ツーリングがF31でした。
BMWではワゴンモデルのことをツーリングと呼んでワゴンにありがちな野暮ったい商用車的イメージを持たせず、スタイリッシュでカッコいい旅を楽しむための車という意味を込めているそうです。
フロントマスクは押出感が増して迫力が出ました。
大きくなったキドニー・グリルも今となっては見慣れましたね。
サイドに周りこんだ細めのL字型テールライトが特徴的です。
マフラーは左右2本出し。ここが気に入ってるポイントです。
スラリと伸びたボンネットとリアセクションに向かって傾斜しているルーフラインがBMWツーリングの特徴ですね。
スポーティでとてもカッコいいです。
新型320dツーリングのコックピットです。
先代から大きく質感アップして高級感が高まりました。
新型BMW3シリーズツーリング基本情報
新型BMW3シリーズツーリングの寸法諸元
先代モデルと比較して若干サイズアップされた新型3シリーズツーリング
寸法の諸元は次の通りです。
全長✕全幅✕全高(mm):4715✕1825✕1470
ホイールベース(mm):2850
ラゲッジ容量(L):500(後部座席を倒した時は1510)
車重(kg):1730
定員(名):5
新型になって全幅が1800mmを越えました。
日本の機械式駐車場の規定サイズが1800mm以下のところがまだ多く残っているため購入を考えている際には確認が必要です。
とはいっても一般的に普及している1850mmサイズの駐車場には問題なく収まります。
居住性とラゲッジ容量が先代よりも拡大され、より快適性が増した方向ですね。
参考までに先代F31型の寸法諸元です。
全長×全幅×全高(mm):4625✕1800✕1460
ホイールベース(mm):2810mm
ラゲッジ容量(L):495(後部座席を倒した時は1500)
車重(kg):1630
定員(名):5
新型BMW3シリーズツーリングのグレード
今回紹介するのは主力グレード320dですが3シリーズツーリングは搭載エンジンや、駆動方式、装備によって複数のグレードを展開しています。
各グレードの基本スペックと価格は以下の通りです。
318i | 318iMスポーツ | 320i | 320iMスポーツ | 320d | 320dMスポーツ | M340i | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリン | ← | ← | ← | 直列4気筒ディーゼル | ← | 直列6気筒ガソリン |
排気量 | 2L | ← | ← | ← | ← | ← | 3L |
最高出力(ps/rpm) | 156/ 4500 | ← | 184/ 5000 | ← | 190/ 4000 | ← | 387/ 5800 |
最大トルク(Nm/rpm) | 250/ 1350-4000 | ← | 300/ 1350-4000 | ← | 400/ 1750-2500 | ← | 500/ 1800-5000 |
WLTC燃費(km/l) | 13.4 | ← | 13.8 | ← | 15.3 | ← | 11.7 |
駆動方式 | FR | ← | ← | ← | AWD(Xdrive) | ← | AWD(Xdrive) |
トランスミッション | 電子油圧制御式8速AT | ← | ← | ← | ← | ← | ← |
価格 | 523万円 | 584万円 | 572万円 | 624万円 | 622万円 | 674万円 | 1012万円 |
装備面ではノーマルとMスポーツの大きく2つに別れます。
Mスポーツでは専用のエアロパーツやホイール、スポーツシート、サスペンションなんかが標準装備され、かなりスポーティな印象になります。
BMWを検討する人ってスポーティさを好む傾向があるのでMスポーツは必須項目になってる気がしますね。
また今回320dとM340iにはAWDのxDriveのみの設定になります。
BMWといえばFR!という方は318i、320iの2択になります。
ちなみにBMWのxDriveは「BMWといえばFR!」という人にとっても十分選択肢になる優れたAWDシステムですよ。
僕自身も生粋のFR党ですけどxDriveはFRらしさを持ったとても賢い4駆です。
▼xDriveの特徴についてはこちらの記事で解説▼
新型BMW3シリーズツーリングの特徴
新型3シリーズは走りの面の進化は当然ですが、今回の大きな目玉として運転支援・安全系装備の大幅なアップグレードがあります。
僕はこれまでBMWを3台乗り継いでますが運転支援系や安全系といった先進装備はイマイチ感を持ってたんですね。
走りのメーカーだからしようがないかと思ってたんですが今回の新型3シリーズはやってくれました。
ほぼ全盛り状態、かつ主要装備は全グレード標準仕様です。
充実の運転支援・安全装備系は以下の通りです。
- ACC/アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)
- ステアリング&レーン・コントロールアシスト
- 車線逸脱警告システム
- レーン・チェンジ・ウォーニング※1
- アクティブ・サイド・コリジョン・プロテクション※2
- 前車接近警告機能
- 衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避アシスト付き)
- 後車衝突警告機能
- 高速道路渋滞時ハンズ・オフ・アシスト※3
- エマージェンシー・ストップ・アシスト※4
- トラフィック・サイン・アシスト(速度制限認識)※5
- アダプティブLEDヘッドライト
- ハイビーム・アシスタント
- パークディスタンスコントロール※6
- パーキング・アシスト
- リアビューカメラ
- リバース・アシスト※7
- 電動パーキングブレーキ(オートホールド機能付き)
<オプション装備>
- BMWレーザーライト(M340iは標準)※8
- ヘッド・アップ・ディスプレイ(M340iは標準)
- パーキング・アシスト・プラス※9
参考までに何のこっちゃわからん装備の説明です。
※1:隣の車線の車を認識してドア・ミラーに組み込まれたインジケータを点滅させドライバーに警告。ドライバーが気づかずそのまま車線を越えた場合には、ステアリング操作に介入
※2:隣り車線の車が、自分の走行車線に入ってきたりして衝突の危険性が高まった場合に、接近してくるクルマから距離を取るようにステアリング操作に介入
※3:高速道路上で前車追従60km以下の走行の場合、ハンドルから手を離した状態で車両側がステアリング操作をしてくれる装備
※4:走行中にドライバーの体調が急変した場合などに同乗者やドライバー自身がパーキングブレーキを長引きすることで作動。自動的にハザードを点滅させながら停止し、SOSコールを発信
※5:道路標識の速度制限値などを読みとり車両に情報提供
※6:車と障害物との距離をセンターディスプレイ上に色と警告音で知らせてくれる
※7:時速35km以下で走行した時に直近50m分の走行ルートを車が覚えていて、バックする時に来たルート通りハンドル操作を自動でやってくれる機能
※8:光源にレーザーを使用したヘッドライト。700m前方まで照射する機能
※9:標準装備の後方カメラに加えて前方と側方カメラを追加。バードビューや、全方位3Dビューができるようになって、より車の周囲の状況を正確に把握できる装備
320dツーリングは快適性とダイレクト感を両立したプラットフォームを採用
新型3シリーズは兄貴分である7シリーズや5シリーズと同じ最新プラットフォームCLARが採用されています。
その恩恵は主に3つの性能で体感できます。
- 静粛性
- 走行安定性
- ハンドリング
静粛性
静粛性は新型3シリーズで1番びっくりするポイントです。
外からの騒音や風切り音、エンジンルームからの不快な音が1枚フィルターを通して車内に入ってくる感じでとにかく静粛性が高い。
車内にいる分にはディーゼルエンジンのカラカラした大きめの耳ざわりな音もほとんど気になりません。
この静粛性の高さは同じDセグメントのライバル、メルセデスCクラス、アウディA4を完全に飛び越えてます。
ちなみに3シリーズの静粛性をさらに向上させてくれる「サウンド・パッケージ」オプションがあります。
- arman/kardon サラウンド・サウンド・システム(16スピーカー)
- アコースティック・ガラス(サイドガラス)
- 地デジTVチューナー
※ただしMスポーツでかつ「コンフォート・パッケージ」オプション(¥93,000)が同時に必要
走行安定性
最新のプラットフォームと頭の良いXdriveのおかげで320dの走行安定性は鬼のように高いです。
速度を上げていくにつれて車体のフラット感が増していき高速道路100km巡航になると路面に車が吸い付いているかのようにビタビタに安定してくれます。
全く不安感なし!
重心の低いステーションワゴンならでは。
SUVだと中々こうはいかないですからね。
安定しているので高速走行での疲労感はびっくりするくらいに小さいです。
走行安定性をさらに向上させてくれる「ファスト・トラック・パッケージ」オプションがあります。
電子制御のアダプティブMサスペンションが走行状況に応じて最適な減衰力を自動調整してくれるアダプティブモードが利用できるようになります。
19インチホイールや、Mスポーツブレーキもセットになっていて見た目向上の効果もあります。
僕の320dツーリングは付いてますよ。
- 19インチ M ライト・アロイ・ホイール
- Mスポーツブレーキ
- アダプティブMサスペンション
ファスト・トラック・パッケージを選択するとドライブモードセレクトに「ADAPTIVE」が追加されます。
19インチホイールとMスポーツブレーキ!
これが欲しくてファスト・トラック・パッケージ付けました!
ハンドリング
BMWといればスポーティなハンドリングが自慢の車。
320dツーリングでも十分にスポーティでダイレクトなハンドリングを実現しています。
センター付近の遊びが少なくボディ剛性がものすごく高いのでハンドル操作に対して即座に車体が反応してくれます。
ハンドル切った方向にグイグイ曲がっていってくれて、このダイレクトな感覚はBMW以外では中々味わえないですよ。
320dツーリング搭載エンジンは高速燃費18km/L以上は余裕
320dツーリングに搭載されている2Lディーゼルエンジンの実燃費は市街地走行で11Km/L、高速走行で18km/L以上の燃費性能です。
燃料タンクは60L位。満タン状態からだと高速燃費で1000km以上走行できます。
実際に横浜〜京都を往復してさらに200km走行が可能でしたからね。
軽油なんで安い!っていうのもメリットです。
燃費が良いのに動力性能も高い!
アクセルレスポンスも良くて、低速からの強烈なトルクで車体を加速してくれます。
回転も4500回転まできっちり回ってディーゼルとは思えないです。
320dツーリングの運転支援システムはドライブを超快適にしてくれる
これが320dツーリングでのロングドライブを劇的に快適なものにしてくれています。
新型3シリーズ以降採用されている運転支援システムは広角、中距離、長距離の3眼カメラを用いた最新のシステムです。
これがものすごく出来が良い!
ACC(アクティブクルーズコントロール)は加減速の制御もとても自然で人間が操作する感覚に近いんですよね。
渋滞にハマった時にはハンズオフ機能も使えるので加減速だけでなくハンドルから完全に手を離してもOK!
これも本当に楽ちんでドライバーの疲労を軽減してくれるんです。
▼BMWハンズオフの実車レビューはこちらの記事▼
この部分に3眼カメラが搭載されています。
見えにくいですけど目玉が3つ、前を見張ってますよ(笑)
※ACCやハンズオフ機能は安全に大きく関わる機能です。
万が一の時の責任は全てドライバーにあります。
十分に機能を理解した上での利用をお願いします。
先代モデルから飛び級した内外装の質感
新型3シリーズは先代モデルに比べて内外装共に大きく質感が向上しました。
BMWは走り○、質感✕。これはBMWオーナーであれば半分あきらめていた暗黙了解だったんですが今回は違います。
特に内装は使われている素材からデザインテイストまでCクラスに負けない位のレベルアップをしています。
高級車に乗ってる感が存分に味わえます。
フル液晶のメーターパネルが全車標準装備です。
ステアリングにはACC操作系、オーディオ操作系のボタン類が集約されています。
運転席全景です。
プラスチック丸出し部分がほとんどなく質感高いです。
スポーティなデザインテイストでBMW感満載。
とっても満足感高いです。
大型のセンターパネル液晶ディスプレイ。
タッチ式になっているので直感的に操作ができて○
その分指紋は目立ちますけどね。
ドアパネル周りもステッチ付きの合成皮革でとても質感高いです。
ドアハンドルは金属調にメッキされていて○
ウィンドウ開閉スイッチがプラスチック丸出しなのだけ✕
外装も先代モデルがとシュッとしたスマートな印象だったのに対し、新型は押出感の強い迫力あるデザインになりました。
キドニーグリルが大型化してかなり賛否が別れましたが、最近は4シリーズなどもっと過激なモデルがデビューしてるので全然普通に見れるようになりました。
320dツーリングのラゲッジは旅行からキヤンプまでOKな大容量
320dツーリングのラゲッジ容量は500L。リアシートを倒した状態では1510Lの大空間が生まれます。
同じD セグメントで比較すると
Cクラスワゴン:440-1460(L)
A4アバント:505-1510(L)
ルーフラインが傾斜してスポーティなデザインの3シリーズですがラゲッジ容量はライバルと比較しても全然負けてないんですね。
同じBMWのSUV、X3と比較しても実は大差ないです。
X3:550-1600(L)
僕の普段の使い方はスーツケースを2つ積んで奥さんと旅行にでかけたり、大量の荷物をギュウギュウに詰め込んでキャンプに行ったり。
とっても実用的です。
320dツーリングは電動テールゲートも標準装備。
開く角度も設定できるので天井の低いガレージなんかでも安心です。
BMWのツーリングは伝統的にリアガラスの部分だけが独立して開閉できます。
これがとっても便利でちょっとした荷物の出し入れ時なんかに重宝します。
この機能は他のワゴンやSUVにはないBMWツーリングだけの機能なんですよ。
320dツーリングのデメリット
新しくなって色々な意味で進化した3シリーズツーリング。
もちろんデメリットもあります。
足回りは硬い
これぞBMW。足は硬いです。
余計な振動が抑えられ不快感はないものの路面の凹凸が良く分かります。
速度が上がってしまえば姿勢変化の少ないサイコーの足なんですが、低速域は「乗り心地が悪い!」と感じる人もいるでしょうね。
ただ硬いが故のスポーティでダイレクトなハンドリングは絶品です。
走ることが好きな人にはデメリットではなくメリットなので、一度試乗して自分の感覚に合っているかぜひ試してもらいたいです。
エンジンの主張は弱い
320dツーリング搭載の2Lディーゼルエンジンはディーゼルとは思えない程レスポンス良く、強烈なトルクで車体を加速させてくれる良く出来たエンジンです。
とはいえBMWのエンジンに期待するような弾けるようなパワー感と回転上昇感はありません。
良くも悪くも主張が少ないです。
エンジンに快感を求めるなら320dではないですね。
直6を積んだM340iを選択したほうがシアワセになれると思います。
コネクテッド系のユーザーインターフェースが分かりにくい
320dツーリングには最新のコネクテッド技術が採用されていてスマホと連携することでApple Car Playが使えたり、ナビの目的地情報をスマホから車両にとばせたりします。
この設定含めたユーザーインターフェースが分かりにくい。
僕みたいなマニアックな人ならともかく普通の人には使えないんじゃないか?と思えるくらい分かりにくいです。
一度設定してしまえば後は特に複雑な操作はないのでディーラーの人に設定お願いしてしまった方が楽です。
新型BMW320dツーリングを好条件で購入する方法
新型BMW320dツーリングを好条件で購入する方法を知っていますか?
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また下の2つの記事では車を高く売るために重要なポイントを細かく解説しています。
こちらも一緒に読んでもらうと、より詳しく車を高く売るためのコツがわかりますよ!
▼車を売る時期やタイミングを解説した記事はこちら▼
▼車の買い替え時期について解説した記事はこちら▼
まとめ:実車オーナーが伝えるメリット・デメリット
いかがでしたか?
新型BMW320dツーリングのオーナーである僕が実際に愛車として乗ってきた正直レビューをお届けしました。
最後にBMW320dツーリングの採点です。
完全に僕の主観によるものなので参考程度に考えてくださいね。
動力性能
ハンドリング
乗り心地
長距離移動
静粛性
使い勝手
燃費
BMW320dツーリングは次の5つ魅力で遠くに旅に行きたくなる車だと説明しました。
- 快適性の高いプラットフォーム
- 燃費に優れ動力性能も高いディーゼルエンジン
- ドライブを快適にしてくれる運転支援システム
- 質感の向上した内外装
- たくさんの荷物を詰める大容量ラゲッジ
新型320dツーリングに興味がある人はぜひこの先の新型BMW320dツーリングを好条件で購入する方法も見ていってくださいね!