新型BMW M440i xDriveに試乗してきました。この記事では試乗レビューと僕の勝手な採点評価をお届けします。
試乗での感想や評価は完全に筆者の主観に基づくものです。内容によっては気分を悪くされる方がいると思いますがご容赦ください。
こんにちは!なばっち(@go-travelblog.com)です。
2020年10月に発表された新型BMW4シリーズ M440i xDriveに試乗してきました。
この記事では試乗レビューと僕の勝手な採点評価をお届けします。
BMW4シリーズは今回で2代目。元々は3シリーズクーペとして3シリーズラインナップの1つでしたが、4シリーズとして独立することで車格が上がりよりスペシャリティ路線になりました。
今回の新型BMW4シリーズ、とかく世間の話題は巨大化したキドニーグリル。賛否両論飛びかってます。僕自身も初めて見た時は「やっちまったな」と思いましたが近くで見ると写真ほどは悪くない印象を受けました。
そんな新型4シリーズ。今回はトップモデルのM440i xDriveに試乗です。
見た目のインパクトはさておき、その走りや動的質感は間違いなくBMWのスペシャリティクーペでしたよ。
現行3シリーズオーナーで以前は3シリーズクーペオーナーでもあった僕が新型BMW M440i xDriveの試乗レビューをお届けします。
動力性能
ハンドリング
乗り心地
長距離移動
静粛性
使い勝手
燃費
- 新型4シリーズのグレート展開や価格等の基本情報
- 新型BMW M440i xDriveの内外装
- 新型BMW M440i xDriveの試乗レビュー
- 新型BMW M440i xDriveはどんな人におすすめなのか
ぜひ最後まで見ていってくださいね。
新型BMW M440i xDriveの基本情報
新型4シリーズのグレード展開・価格・スペック
新型4シリーズのグレード展開と価格
420iクーペ | Standard | 577万円 |
↑ | M Sport | 632万円 |
M440i xDriveクーペ | – | 1025万円 |
新型M440i xDriveのスペック
- 全長✕全幅✕全高:4775✕1850✕1395mm
- ホイールベース:2850mm
- トランク容量:440L
- 車両重量:1740kg
- エンジン
最高出力:387ps/5800rpm
最大トルク:500Nm/1800-5000prm - 駆動方式:AWD
- トランスミッション:電子油圧制御8速AT
- タイヤ/ホイール:フロント225/40R19
リア255/35R19 - 燃費(WLTCモード) :11.2km/L
市街地モード :7.7km/L
郊外モード :11.6km/L
高速道路モード:13.6km/L
新型4シリーズは運転支援も最新装備
3眼カメラと高性能演算処理を用いた最新の運転支援機能は4シリーズにもしっかり標準装備されています。
いくらスポーツクーペとはいっても運転支援装備が貧弱な車は買う気が起きないですからね。
- ACC(ストップ&ゴー機能付)
- レーンコントロールアシスト
- 車線逸脱警告
- 隣車線車両検知警告
- 前車接近警告
- 衝突回避・被害軽減ブレーキ(回避アシスト付)
- 後車衝突警告
- クロストラフィックアラート
- 高速渋滞時ハンズオフアシスト
- エマージェンシーストップアシスト
- 制限速度自動読み取り
- PDC(ビジュアル表示付)
- パーキング・アシスト
- トップ+3Dビュー表示(※オプション)
- 側面カメラ(※オプション)
- 後方カメラ
- 後退時ハンドルアシスト
▼BMWハンズオフの実車レビューはこちらの記事▼
新型4シリーズ M440i xDriveについて
BMW4シリーズは3シリーズをベースとしたクーペボディのスペシャリティカーです。
3シリーズと同じ2850mmのホイールベースに2枚のドアだけで造形した伸びやかなデザインが特徴の贅沢な車。
M440i xDriveはその4シリーズのトップモデル。
今は1000万円以上出さないと買うことの出来ない超貴重なBMWストレート6を積んだ車です。
エンジンは387ps/5800rpm、500Nm/1800-5000rpmと超弩級のスペックですが、普通の道を普通に走れる懐の広いドライバビリティを持った一台です。
新型BMW M440i xDriveの内外装
エクステリア
エクステリア全般に非常に質感高いです。
無塗装の素地むき出しといった箇所がほとんど見当たらない。
BMW特有の面が複雑に造形されたデザインも間近で見ると光の反射とマッチしてとても高級感に溢れています。
エクステリアで目を引くのは何といっても「これでもか!」と主張してくるキドニーグリル。
正直なところ何でこうなってしまったのか?と言いたくもなりますが実物を見ると写真よりは違和感がない。あくまで写真で見るよりはですけど。
今後BMWがこのキドニーグリルをどうやって他のモデルに取り込んでいくのか分かりませんが見慣れるまでにはもう少し時間がかかりそうです。
特徴的なフロントセクションと違いサイドビューやリアセクションは古典的なBMWクーペの法則に則っています。
リアエンドに向かって緩やかに傾斜していきながらキャビンが絞られていくスタイリングは8シリーズに通じるものがあります。
リアは水平基調のデザインでワイド感を強調しています。リアコンビネーションランプはもちろんフルLED。8シリーズと同じく変形のL字デザインで3シリーズと差別化されています。
車体下部はディフューザー調のデザイン。マフラーは左右2本出しです。
インテリア
インテリアは最新BMWのデザインです。
基本的には3シリーズと共通。センターコンソールの一部に少し違いがありますが細かい部分まで含めてほとんど一緒です。少なくも僕には違いがわかりませんでした。
コックピット周辺は12.3インチのフル液晶メーターパネルと、10.25インチのセンターコントロールディスプレイが水平に並ぶBMWライブコックピットが標準装備。
センターディスプレイはタッチ操作に対応。それ以外にもセンターコンソールのジョグコントローラ、オプションで装着できるジェスチャーコントロール、音声認識操作と4つの操作系に対応しています。
フル液晶のメーターパネルは中央に表示する内容をカスタマイズ可能。簡易地図表示や、燃費計、出力計トルク計などを好みに応じて表示できます。
最新のBMWはタコメーターが反時計周りに上昇していくので見にくいなんて評価もよく耳にしますが一瞬で慣れます。全く気にする必要ないと思いますよ。
Mスポーツステアリングは3シリーズ同様極太!静電容量感知式センサーのためハンドルに触れているだけでACC起動中はOKです。
ステアリング左側にはACC関連、右側にはマルチメディア関連の操作スイッチが集約されています。
この角度も3シリーズと同じ。違いはほとんどないです。
シフトレバー周辺のスイッチ類も同じです。
ドライブセレクトモードはECO PRO、COMFORT、SPORT、SPORT+、ADAPTIVEの5種類。
ペダルレイアウトはフットレスト側が極端に狭いこともなく良好。
アクセルペダルはもちろんオルガン式です。
新型BMW M440i xDrive試乗レビュー
BMWは自分で運転してなんぼ!スポーツクーペであれば尚更です。
試乗で感じた動的質感をレビューします。
BMWのストレート6は回転上昇感が際立っている
M440iはBMW伝家の宝刀3リッターストレート6のエンジンを搭載しています。
スペックは387ps/5800rpm、500Nm/1800-5000rpm。
僕は以前ストレート6を搭載した3シリーズクーペに乗っていましたがその時と同じ感想。BMWのストレート6は最高です!
BMWのストレート6が最高な理由は僕の中で3つあります。
- 全く回転振動を感じない完全にバランスされた回転感
- 回転数を上げていくにつれて粒が揃っていき弾けるような回転上昇感
- 雑味のない澄んだ耳に心地良いエンジンサウンド
BMWのストレート6はとにかくキレイに周ります。
ギアを1速に固定して6000回転まで回してもエンジンからの振動は全く感じません。アクセルを踏んで回転を上げていくにつれてどんどん粒が揃っていき弾けるようなサウンドに煽られてもっともっとアクセルを踏みたくなります。
この回転上昇感はBMWストレート6の最大の魅力だと思います。
乗り心地は悪くないが路面の状況は正確にドライバーに伝えてくる
乗り心地は硬めです。
硬めとはいっても不快な振動やギャップを乗り越えた時の突き上げは上手く抑えられていて、ドンッと入った入力は一発で収束されます。
走行姿勢はとにかくフラット。車が前後左右に揺すられる動きはほとんどなく安定した姿勢で車がまっすぐ走っていきます。この辺の感覚は3シリーズと同じ。何百キロ出しても(出しちゃダメですけど)微動だにしないだろうなと思える安定感と安心感があります。
M440iに標準装備されている電子制御のアダプティブMサスペンションと4輪駆動のxDriveが一役買っているのはあるんでしょう。
▼xDriveについての記事はこちら▼
路面からのインフォメーションは正確に伝えてきます。前述した通り不快な振動は完全にカットされてますが路面の凹凸、ウネリなどはステアリングとシートを通してドライバーに正確に伝えてきます。
この辺りのセッティングは3シリーズよりも強めです。
乗り心地という意味ではやはりセダン、ツーリングである3シリーズの方が快適性は高いと思いました。
3シリーズとの違いは動きの軽快さ
動的質感において3シリーズと1番違いを感じたのは動きの軽快さです。
ハンドルを切った時の車体の動きがとても軽い。ラグを感じないというか、3シリーズ以上にロールを感じず車体の姿勢をキープしたまま水平に移動する感覚です。
右左と切り返すと3シリーズはグッグッと向きを変える感じですがM440iはスッスッっと即座に反応します。
実は車両重量は同じエンジンを積んだ3シリーズのトップモデルM340iよりもM440iの方が10kg程重い。にも関わらず動きに軽快感を感じるのはM440iの方がトレッドが広かっていたりセッティングの違いが理由だと思いました。
この辺りのセッティングの違いはセダンとクーペの性格の差を明確に表していますね。
M440i xDriveの気になるポイント
エンジン、ハンドリング、スペシャリティの全てにおいて高い完成度で非の打ち所がない車ですが(顔以外は)あえてないモノねだりで気になるポイントを上げるなら
- 3シリーズとの差別化が薄い
- Mのバッチを付けている特別感がもう少し欲しい
- 日本のナンバープレートが恐ろしく合わない
こんなところでしょうか。
自分が3シリーズに乗っているから思うんでしょうが、3シリーズとの差別化が薄いん気がするんですよね。
贅沢なスタイリングであったり3シリーズにはできないインパクトのあるエクステリアデザインであったりの差別化はされていますが、動的質感の部分ではほとんど3シリーズと変わらない印象でした。
もう一つはMのバッチを付けていることの特別感がエンジン以外では感じないことです。
見た目の部分や走りにもう少し刺激が欲しかったり。良い車なんですが「M440iなんだから」と特別感を求めてしまうんですよね。
下位グレードの420iと比較してそんなに特別じゃない。この辺りはもうじき日本でもリリースされるM4にお任せといったところなんでしょうか。
ただ言い換えればM4ほどやり過ぎではなく通常モデルのまま最高のパフォーマンスを手に入れられるという意味では凄く贅沢な車だといえます。
良い車ですよ。ホントに!
新型4シリーズの最大の特徴であり話題の中心は巨大化したキドニーグリル!
デザインの良い悪いは価値観によるので何ともいえません。
ただいかんせん日本のナンバープレートが合っていない。コレばかりはどうしようもありません。いつかヨーロッパと同じ横長になってくれないもんですかね。
新型BMW M440i xDriveはどんな人におすすめなのか
僕が考えるM440iがおすすめな人は次の3パターンです。
- 車を実用性では選ばないスペシャリティさに魅力を感じる人
- 先鋭的で刺激的なデザインに魅力を感じる人
- 極上の動的質感を適度なサイズ感のクーペで楽しみたい人
クーペの魅力は一言でいえば贅沢さだと思います。
本来ドアを4枚配置でき十分なトランク容量を確保できるパッケージングを持っているにも関わらず、それをスタイリングとデザインのために振り分けている訳ですからね。
実用性は二の次です。
僕もクーペに乗っていたのでよく分かりますが、ドアが長いと狭い場所での乗り降りがしにくかったりキャンプに行けなかったりと実生活の中で犠牲にしなきゃいけない部分が結構あります。
それでもクーペは実用的な車と比較して所有感を満たしてくれます。クーペを選ぶ理由はここにあります。
クーペに対する価値観を理解できる人であれば新型M440i xDriveはとてもおすすめできる一台ですよ。
8シリーズと比較してボディサイズも日本の道に合ってますしね。
ただしスペシャルな車なので金額もそれなりです。
まとめ:新型BMW M440i xDrive試乗
いががでしたか?
2020年10月に発表された新型BMW M440iの試乗レビューをお届けしました。
- 新型4シリーズのグレート展開や価格等の基本情報
- 新型BMW M440i xDriveの内外装
- 新型BMW M440i xDriveの試乗レビュー
- 新型BMW M440i xDriveはどんな人におすすめなのか
話題の中心はとかくキドニーグリルに向きがちですが車としての完成度は文句のつけようのない1台でした。
スペシャルな車なので万人向けの実用車ではないです。
その価値が理解できて、車にはカッコよさと所有する特別感を求めている人には良い選択肢になると思います。
キドニーグリルにしても走行性能にしてもぜひ一度実車を見て試乗してみることをおすすめします。
実物を見るとキドニーグリルも案外そうでもないかも?と思えますよ。
新型BMW M440i xDriveを好条件で購入する方法
新型BMW M440i xDriveを好条件で購入する方法を知っていますか?
今乗っている車をなるべく高値で売却することがとっても重要なんです!
車を買い替える時には今の車をディーラーに下取ってもらうことが多いと思います。
下取りは手間がかからない便利な方法でそれはそれで○なんですが、実はそれってとてももったいないんです。
- 自分の愛車を高く売りたい!
- 1番お得な方法で買い替えたい!
そのためにはディーラーで下取りしてもらう前に愛車の適正相場を知ることが絶対にオススメです!
ネットで複数の買取業者に一括査定を依頼すれば自分の愛車の相場がわかります。
相場がわかればディーラーとの交渉で査定額UPが見込めるかもしれないし、条件が合わなければ最高査定額を提示してくれた買取業者に売却すればいいですしね。
僕も車の買い替えはいつも一括査定で相場を知ることから始めてますよ。
査定だけなら完全無料なので色々な意味でオススメです!
また車を高く売る、なるべく好条件で買い替えるには時期やタイミング、その他にも抑えておいた方が良い重要なポイントがあります。
▼車を売る時期やタイミングを解説した記事はこちら▼
▼車の買い替え時期について解説した記事はこちら▼