MINIのトップグレード、ジョン・クーパー・ワークス(JCW)クラブマンに試乗してきました。この記事では試乗レビューと僕の勝手な採点評価をお届けします。
試乗での感想や評価は完全に筆者の主観に基づくものです。内容によっては気分を悪くされる方がいると思いますがご容赦ください。
こんにちは!なばっち(@go-travelblog.com)です。
自分の愛車BMW320dの1年点検時になんと代車としてMINI JCW クラブマンをお借りすることができました。
「なばっちさんならこういうのが好きだと思って」と ディーラーの担当者。
わかってますね(笑)
そういうわけで思いもよらずMINI JCWクラブマンを丸一日試乗する機会を得ました。
車好きであれば誰しも気になるJCW。街乗りやちょっとした峠道を走ってきて感じた動的質感を中心に試乗レビューをお届けしていきます。
動力性能
ハンドリング
乗り心地
長距離移動
静粛性
使い勝手
燃費
- MINIのグレート展開や価格等の基本情報
- MINI JCW クラブマンの内外装
- MINI JCW クラブマンの試乗レビュー
- MINI JCW クラブマンはどんな人におすすめなのか
ぜひ最後まで見ていってくださいね。
MINI JCWの基本情報
MINI JCWのグレード展開・価格・スペック
JCW(5Door) | CONVERTIBLE | CLUBMAN | CROSSOVER | |
---|---|---|---|---|
トランスミッション | 電子油圧制御8速AT | 電子油圧制御8速AT | 電子油圧制御8速AT | 電子油圧制御8速AT |
エンジン種類 | 4気筒DOHC | 4気筒DOHC | 4気筒DOHC | 4気筒DOHC |
排気量 [cm3] | 1998 | 1998 | 1998 | 1998 |
最高出力[PS/rpm] | 231/5200 | 231/5200 | 306/5000 | 306/5000 |
最大トルク[N・m] | 320/1450-4800 | 320/1450-4800 | 450/1750-4500 | 450/1750-4500 |
燃料 | 無鉛プレミアム (ハイオク) | 無鉛プレミアム (ハイオク) | 無鉛プレミアム (ハイオク) | 無鉛プレミアム (ハイオク) |
燃費[km/l] WLTCモード 市街地 郊外 高速道路 | 13.2 9.7 13.6 15.3 | – – – – | 12.1 8.9 12.3 14.2 | – – – – |
価格 | 470万円 | 542万円 | 571万円 | 609万円 |
MINI JCW クラブマンの運転支援装備
前車接近警告や衝突安全ブレーキといった基本的な運転支援系は標準装備です。
JCWは5ドア、カブリオレと、クラブマン、クロスオーバーで運転支援系装備が大きく異なっています。
電動パーキングブレーキやトラフィックジャムアシストに対応したACCなど快適性の高い装備は5ドアとカブリオレにはオプションでも装備されません。
実際の購入の際には仕様をよく確認することをおすすめします。
JCW(5Door) | CONVERTIBLE | CLUBMAN | CROSSOVER | |
---|---|---|---|---|
電動パーキングブレーキ | ● | ● | ||
ACC | ● | ● | ||
ACC(ストップ&ゴー機能付) | ● | ● | ||
後方カメラ | ● | ● | ||
衝突回避・被害軽減ブレーキ | ● | ● | ● | ● |
前車接近警告機能 | ● | ● | ● | ● |
PDC | ● | ● | ● | ● |
パーキング・アシスト | ○ | ○ |
●は標準装備
○はオプション
MINI JCWについて
MINI JCWはMINIのトップグレード。
ハイパワーエンジンとハードな足回り、強化されたブレーキを軸とした徹底的に走りに振られたモデルです。
BMWで例えるとMモデルといった感じでしょうか。
BMW1シリーズと共通のプラットフォームを用いているだけあって走りの質感は上々。その上でBMWとは全く別物のフィーリングを実現しています。
MINIといえば代名詞になっているのがゴーカートフィーリング。ハンドルとタイヤが直結しているかのようなクイックなハンドリングと、路面に吸い付いているようなロール感の少なさを表現している言葉ですが、実際乗ってみると確かにゴーカートフィーリング!「車ってやっぱり楽しいな」と改めて思わせてくれる車です。
MINI JCWの内外装
エクステリア
MINI JCWの顔
赤いメッキラインとJCWのエンブレム、アンパー下部の開口部がさり気なく高性能を主張しています。
斜め前方からショットです。
サイドビュー
クラブマンなのでリアセクションまでルーフがスッと伸びています。
JCWを主張する部分は19インチのタイヤ&ホイールですかね。
リアセクションです。
クラブマンといえばの観音開きゲートです。これって使いやすいんですかね?
リアセクションはこれといってJCWを主張するデザインはないです。
斜め後方から
タイヤ&ホイール
19インチのタイヤ&ホイールが装着されていました。大型のブレーキキャリパは赤で塗装されJCWの文字が入ってますね。
インテリア
前席全景
全体的に丸をモチーフにしたインテリアはMINI感満載です。
コックピット周辺
スピードメーター、タコメーターともアナログです。後期モデルではフル液晶メーターに変更されています。
ハンドルは本皮で手触り良し。パドルシフトが装着されます。
ハンドルの左側にはACC関係、右側にはマルチメディア系の操作スイッチが集約されています。
センターコンソール周辺
エアコン操作系スイッチが並びます。
その下に並ぶトグルスイッチはエンジンスタート、アイドリンストップのon-off、横滑り防止のon-off,ドライブセレクトモードの走行関連スイッチが並んでいます。
助手席側
各種パネル類はシボ加工がされてはいますが基本的にプラスチックむき出しです。
このアタリの質感は致し方ないかも。
後部座席
大人4人が十分乗れるスペースを確保しています。
身長170cmの僕が運転席のシートポジションを合わせた状態で膝前にゲンコツ0.5個分位でした。
MINI JCWの試乗レビュー
今回試乗させていただいたモデルは2019年にマイナーチェンジされる前の前期モデル。エンジン出力は231PSで、最新の306PSを誇る現行モデルほどではありませんが十分にJCWの魅力を体感することができました。
足回りは物凄く硬い!最近試乗した中では1番
乗り出してすぐに感じることは硬い!全てが硬い!
JCW専用のスポーツシートはフカフカシートとは真逆!沈み込みがほとんどなくピタッとドライバーの姿勢を固定してくれます。
足回りはドライブセレクトモードを標準のMIDで走り出したんですがそれでも相当に硬い!段差を乗り越える時に衝撃を吸収しつつもストローク感がとても小さいです。
ハンドルも重い!
モードをSPORTに切り替えるとこれはもうヤバいですね!
昔RX−7に乗っていた時にサーキット走行用の車高調で走っていた時期があったんですがその時のことを思い出しました。
路面からの入力がとにかくダイレクトで常時コツコツいっています。大きめの段差を乗り越える時は容赦なくドンッと衝撃が入ってきますし、最近乗った車の中では間違いなくダントツに硬い足回りです。
ただしスピードを上げていくと姿勢変化が抑えられてフラット感が増していく印象です。
街中での走行メインではかなりきびしいですね。
超クイックなハンドリングはまさにゴーカートフィーリング
ハンドリングはまさにゴーカートフィーリング。表現が悪いかもですがおもちゃみたいですよ(笑)
「これ本当にサスペンションあるんだよね?」と疑いたくなるほどに動きがクイックです。ハンドルを切った瞬間に全然ストローク感なく一瞬で車の向きが変わり、そのままロール感のない姿勢でグイグイコーナリングしていきます。路面にピタッと吸いついていてロール感がないのでコーナリング中であってもどうにでもコントロールできます。
アクセルオンすると強烈なトラクションでフロントから車を引っ張っりながら加速していきます。
この辺りの挙動はBMWのM135iと全く違いますね!M135iは巧みにFF感を隠すように加速していくんですがJCWはそんなこと「おかまいなし」といった感じです。
いや〜。面白いですね。同じプラトッフォームを使っているはずなのにBMWとは全然違う車です。
しっとり感とか硬質感とかの良い車的な質感はなしです!ひたすら面白い!
ハンドリングも含めてJCWのドライブフィーリングはバランスがデタラメ(笑)。
とにかく走ることに突き抜けた車です。
▼新型BMW M135iの試乗レビュー▼
レンスポンスに優れたエンジンはフィーリングも音もgood
エンジンスペックは231PS、320Nm。数値だけを見ると大したスペックではないですがアクセルに対するレスポンスが素晴らしく良いエンジンです。
SPORT時は特にで、丁寧なアクセル操作を心掛けないと車の挙動がギクシャクします。
音もスゴイですよ。SPORT時は低音のエギゾーストが容赦なく車内に入ってきます。ドライバーをやる気モードにさせてくれますね。
助手席との会話は声を張らないとできません。デートでの使用は要注意です(笑)
MINI JCWの気になる点
走りに特化したモデルなので何ともいえませんが全体的に作りが少しちゃちい気がしました。
走行中に内張りがガタガタやギシギシといった音を上げていたりと、およそBMW製とは思えない部分があります。
サスペンションからの入力音や、タイヤからのロードノイズも普通に入ってくるので静粛性は全く期待しない方がいいですね。
吸音材等の軽量化もやっているのかもしれません。
ただしJCWはあくまで走りのモデル。これだけの走行性能と楽しさを考えれば贅沢な要求だと思います。
また今回試乗したのはマイナーチェンジ前の前期モデル。後期モデルでは改善されている可能性もあるので機会があれば試乗してみたいと思います。
MINI JCWはどんな人におすすめなのか
僕が考えるMINI JCWがおすすめな人は次の3パターンです。
- 走ることが大好き!足周りの硬さや静粛性は二の次
- MINIで週末走行会などサーキット走行を楽しみたい
- 普段使いとは別に趣味の車としてJCWを使える人
MINI JCWは欧州Bセグメントに分類されるコンパクトカーです。サイズ的にも走行性能的にも価格的にもこれほど走りを楽しめる車はほとんどありません。
そのスペックはサーキット走行も視野に入るような車なので、例えば週末のサーキット走行会やジムカーナで車を思いっきり振り回して遊ぶには最適です。
また今回試乗したクラブマンは4駆のAll4が標準なので草ラリーなんかにも使えるかもしれませんね。
家庭持ちのお父さんがファミリーカーと趣味の車として併用する場合もドライブセレクトモードをGREENにすれば全くダメというわけではないですが、奥さんの同意を得るのは中々難しいでしょうね(笑)
まとめ:MINI JCW クラブマンは走りに特化した最強のMINI!
いかがでしたか?
MINI JCW クラブマンの試乗レビューをお届けしました。
- MINIのグレート展開や価格等の基本情報
- MINI JCW クラブマンの内外装
- MINI JCW クラブマンの試乗レビュー
- MINI JCW クラブマンはどんな人におすすめなのか
MINIは日本でも輸入車売上No1の大人気車種ですがJCWは普通のMINIとは別次元!下手に手を出せば火傷するようなホットで超刺激的なモデルでした。
日常的にファミリーカーとして使うには中々難しいかもしれませんが、コンパクトでハイパワーで価格もそれほど高くなくてでコレほど遊べる車は本当に貴重です。
もしMINI JCWに興味を持ったらぜひ試乗してみることをオススメします。
MINI JCWを好条件で購入する方法
MINI JCW クラブマンを好条件で購入する方法を知っていますか?
今乗っている車をなるべく高値で売却することがとっても重要なんです!
車を買い替える時には今の車をディーラーに下取ってもらうことが多いと思います。
下取りは手間がかからない便利な方法でそれはそれで○なんですが、実はそれってもったいないんです。
自分の愛車であればできるだけ好条件で可能な限り高く売りたいですよね?
そのためにはディーラーで下取りしてもらう前に愛車の適正相場を知ることが絶対にオススメです!
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相場がわかればディーラーとの交渉で査定額アップが見込めるかもしれまいし、条件が合わなければ最高査定額を提示してくれた買取業者に売却すればいいですしね。
僕も車の買い替えはいつも一括査定で相場を知ることから始めてますよ。
査定だけなら完全無料なのでいろいろな意味でオススメです!
また車を高く売る、なるべく好条件で買い替えるには時期やタイミング、その他にも抑えておいた方が良い重要なポイントがあります。
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