新型BMW X5 M50iに試乗してきました。
この記事では試乗レビューと僕の勝手な採点評価をお届けします。
試乗での感想や評価は完全に筆者の主観に基づくものです。内容によっては気分を悪くされる方がいると思いますがご容赦ください。
こんにちは。旅マガブログ_なばっち(@go-travelblog.com)です。
新型BMW X5 M50iはBMWの旗艦SUV、X5のパフォーマンスモデル。
先代モデルから拡大されたボディサイズとキドニーグリルは、見る者を圧倒するような大迫力です。
質感、走り、内装、全てにおいて高級感あふれていて、僕の愛車320dとはもはや別次元の車でした。
特に印象的だったのは、これまで味わったことのないような極上の乗り心地と、その巨体からは想像できない暴力的な動力性能の共存。
「世の中にはこんなにスゴイ車があるんだ!」と驚きの連発でした。
価格も驚きの連発なのでとても手には届きませんが、この車に乗れる人は幸せだなと本気で感じましたね。
今回はそんな新型BMW X5 M50iに、BMW Tokyo Bayで試乗です。
その驚愕の動的質感を中心に試乗レビューをお届けします。
動力性能
ハンドリング
乗り心地
長距離移動
静粛性
使い勝手
燃費
- 新型X5のグレート展開や価格等の基本情報
- 新型BMW X5 M50iの内外装
- 新型BMW X5 M50iの試乗レビュー
- 新型BMW X5 M50iはどんな人におすすめか
新型BMW X5 M50iの基本情報
新型BMW X5のグレード展開・価格・スペック
新型X5のグレード展開と価格
X5 xDrive 35d | Standard | 945万円 |
↑ | M Sport | 1043万円 |
X5 xDrive 45e | Standard | 1028万円 |
↑ | M Sport | 1118万円 |
X5 M50i | – | 1361万円 |
新型X5 M50iのスペック
- 全長✕全幅✕全高:4935✕2005✕1770mm
- ホイールベース:2975mm
- ラゲッジ容量:650L(後席折りたたみ時 1870L )
- 車両重量:2310kg
- エンジン
最高出力:530ps/5500rpm
最大トルク:750Nm/1800-4600prm - 駆動方式:xDrive(AWD)
- トランスミッション:電子油圧制御8速AT
- タイヤ/ホイール:フロント275/40R21
リア315/35R21 - 燃費(WLTCモード) :8.0km/L
市街地モード :5.2km/L
郊外モード :8.5km/L
高速道路モード:9.9km/L
新型BMW X5 最新の運転支援装備
運転支援機能は、もちろんBMW最新のシステムが搭載されています。
3眼カメラと高性能演算処理を用いた、ACC・高速道路ハンズオフ機能の優秀さは実証済みです。
- ACC(ストップ&ゴー機能付)
- レーンコントロールアシスト
- 車線逸脱警告
- 隣車線車両検知警告
- 高速道路渋滞時ハンズオフアシスト
- 車線変更アシスト
- 前車接近警告
- 衝突回避・被害軽減ブレーキ(回避アシスト付)
- 後車衝突警告
- クロストラフィックアラート
- 制限速度自動読み取り
- エマージェンシーストップアシスト
- PDC(ビジュアル表示付)
- パーキング・アシスト
- トップ+3Dビュー表示
- 側面カメラ
- 後方カメラ
- 後退時ハンドルアシスト
▼BMWハンズオフの実車レビューはこちらの記事▼
新型BMW X5 M50iについて
BMW X5は高級SUVジャンルの元祖。
X5の大成功を受けて、世界中の自動車メーカーが次々と高級SUVジャンルに参入しました。
BMWではSUVのことをSUV(Sport Utility Vehicle)ではなくSAV(Sport Activity Vehicle)と呼びます。
SUVであっても走ることへのコダワリは捨てない!という意思を感じさせますね。
そんなX5も今回で4代目。G05型へと大きく進化しました。
X5 M50iはそんなX5の最高峰、Mパフォーマンスモデル。
530PS/750Nの4.4L V8ツインターボを心臓に持ったバケモノモデルです。
厳密にはM50iの上にMモデルのX5Mが存在しますが、サーキット走行もこなすような超ハードな特殊モデルです。
通常ラインナップにおいては、M50iがトップに君臨するグレードになります。
最近BMWはノーマルモデルとMモデルの間を埋めるようにMパフォーマンスモデルをラインナップに加えています。
ハイパフォーマンスモデルが欲しいけれどもMモデルはハード過ぎてチョット、というユーザー層にドンピシャでハマり商業的には大成功しているようです。
新型BMW X5 M50iの内外装
エクステリア
新型BMW X5 M50iの第一印象はとにかくデカイ!
車幅が2mを越えていることもありますが、存在感がハンパないですね。
先代と比較して巨大化したキドニーグリルを始め、開口部が大きく広がったフロントバンパーのエアダム形状など、正面に立つと喰われそうな迫力です(笑)
※写真のモデルはM50iではありませんが基本的な外観は同じです。
キドニーグリルやエアインテークがセリウムグレーのメッキ加飾に変更されているのが違いです。
フロント周り
キドニーグリルにはグリルシャッターが装備。
必要な時だけシャッターが開いてエンジンルーム内に空気を導入し、それ以外は空気抵抗を抑えるためにシャッターを閉じる装備です。
サイドビュー
X5はエンジン縦置きFRベースの4WDです。
全高の高いSUVでありながら、すらっと伸びたボンネットと短いオーバーハングがスタイリッシュなプロモーションを強調しています。
このロングノーズショートデッキがBMWの特徴ですね。
リアビュー
ほぼ垂直に立ったリヤ周りは、最近はやりのクーペSUVとは違ったオーソドックスなスタイリングですね。
ラゲッジルームがとても使いやすそうです。
インテリア
インテリアは最新のBMWデザインそのものですね。
コックピット周辺は12.3インチのフル液晶メーターパネルと、同じく12.3インチのセンターコントロールディスプレイが水平に並ぶBMWライブコックピットが標準装備です。
センターディスプレイはタッチ操作に対応。それ以外にもセンターコンソールのジョグコントローラ、ジェスチャーコントロール、音声認識操作と4つの操作系が利用できます。
フル液晶のメーターパネルは中央に表示する内容をカスタマイズ可能。簡易地図表示や、燃費計、出力計トルク計などを好みに応じて表示可能です。
Mステアリングは他のBMWMスポーツ同様極太。静電容量感知式センサーのためACC起動中はハンドルに触れているだけでOKです。
ステアリング左側にはACC関連、右側にはマルチメディア関連の操作スイッチが集約されています。
各部に使用されるマテリアルはさすが1000万円を軽くオーバーする高級車。
質感の高いものが使われていました。
コックピット周辺
前席全景
センターコンソール周辺
シフトレバー周り
ドライブセレクトモードはECO PRO、COMFORT、SPORT、SPORT+、ADAPTIVEの5種類。
BMW X5には下り坂での速度を一定に保ってくれるヒルディセントコントロールも装備されています。
また展示車両にはオプションのアダプティブ・エア・サスペンションが装備されていたので、車高コントロール用のレバーが付いていました。
助手席。
さすがに車幅が2mオーバーだけあって運転席と助手席の間隔は余裕があります。
後部座席
身長170cmの僕が運転席を自分のポジションに合わせた状態で、膝前に握りこぶし二個分のクリアランスでした。
十分な広さですね。長距離移動でも快適に過ごせそうです。
新型BMW X5 M50iの試乗レビュー
4.4L V8エンジンの加速力は異次元!
X5 M50iに搭載された4.4L V8ツインターボエンジンはX5MやX6Mに搭載されるエンジンと基本的には同じものです。
ターボやチューニングの差でX5M、X6Mとの違いを出しているようですね。
スペックは530PS/750N。0-100m加速は4.3秒。
スポーツカー並です。
ドライブモードセレクトをSPORTにしてアクセルをグッと踏み込むと、2.3tの重量級ボディがまるでカタパルトから発射されるかのように加速していきます。
しかもレスポンスがめちゃくちゃいい。
アクセル操作に対して即反応するので大きく重い車に乗っている感覚がまったくないですね。
それでいて普通に巡航している際は快適そのもの。
静粛性が高く、エンジンからの振動もほとんど感じません。
ちょっとだけ残念なのはエンジンサウンド。
V8エンジン特有のドロドロした感はどうしてもあります。
BMWというと直6エンジンの澄んだエンジンサウンドを求めてしまいますが、さすがに構造上そういう訳にもいきませんからね。
それでも回転が上がるにつれ吠えるようなサウンドは迫力満点ですよ。
ビックサイズSUVとは思えない安定感バツグンのハンドリング
ハンドリングはBMWそのものです。
ステアリングを切った瞬間にノーズが反応し、一定の姿勢をキープしたままグイグイ曲がっていく。
どうして重心の高い車でこんなことができるのか?とBMWのSUVに乗ると毎回不思議です。
3シリーズや4シリーズと比較すればもちろん上屋が左右に振れるような動きは感じますし、1シリーズのようにステアリングと車が直結したようなレスポンスの良さがあるわけではありません。
それでも背の高い2.3tの車の動きではないんですよね。
ドライバーが車を運転していて楽しい!と高揚感を感じることができる車です。
極上の乗り心地!何時間でも乗っていられそう
X5 M50iに試乗して一番感動的だったのが乗り心地です。
試乗する前はハイパフォーマンスモデルだけあって、かなりハードな乗り味を想像していました。
ところが実際に乗ってみるとまったくの逆。極上の乗り心地です。
荒れた路面であってもキレイなアスファルトの上を走っているのでは?と勘違いするほどフラットに走っていきますし、ギャップを乗り越えた時もバネ下のドタバタを感じずにトトンと音だけを静かに伝えていきます。
かといってフワフワとした乗り心地ではないです。
不必要な姿勢変化なく、フラットを保った状態で路面の凹凸を吸収している感じです。
21インチのタイヤ&ホイールでこの乗り心地なので驚異的だと感じました。
またM50i標準装備のヴァーネスカレザーシートも極上な乗り心地の理由の一つですね。
身体にピタッとフィットしアタリの優しいクッションで、何時間座っていても疲れる気がしないシートでした。
5シリーズに試乗した時も乗り心地の良さに感動しましたが、X5 M50iはその時以上ですね。
大きさを感じさせない軽快な乗り味
BMWがそうなのか、僕が普段BMWに乗っているからそう思うのかは不明ですが、BMWは全般的に運転していて車の大きさをそれほど感じません。
X5のボディサイズは全長4935mm・全幅2005mm・全高1770mm。
誰がどう見ても超巨大ですが、運転中は不思議とそれほど大きさを意識する必要がありません。
車の動きが軽快であることや、見通しの良さなどが影響しているのかもしれません。
あくまで都内の一般道という条件の下ですが。
新型BMW X5 M50iの気になるポイント
走りに関しては非の打ち所がないと思いました。
動力性能、ハンドリング、快適性どれをとっても平均よりはるか上の素晴らしい車です。
気になるポイントは2点。
- 燃費
- ボディサイズ
この手のハイパフォーマンスカーを選択する人にとって燃費は大きな問題ではないと思いますが、WLTCモードで8km/L。さすがに4.4L V8ツインターボ、2tオーバーだけあってきびしい数値です。
ボディサイズは大きさを感じさせない操作感ではあるものの、物理的に大きいことに変わりはありません。
住宅外の狭い路地などでの取り回しは確実に苦労するのと、全幅2mを超える車を停められる駐車スペースが限られるのが大きな課題だと思います。
新型BMW X5 M50iはどんな人にオススメか
僕が考えるX5 M50iがオススメできる人は次のような人です。
- 車に圧倒的存在感を求める人
- SUVであっても強烈なパフォーマンスと極上の乗り心地の両方を求める人
- ボディサイズや燃費などといった細かいことは気にしない人
新型BMW X5 M50iは巨大なボディサイズと巨大なキドニーグリルから圧倒的な存在感を放っています。
それでいてスーパースポーツにも匹敵するような動力性能と、高級サルーン並の乗り心地を持ち、なおかつ大量の荷物を積んでキャンプにも出かけられる。
ある意味、車好きの全ての願いが叶うような車です。
車両価格だけで1400万円。オプションを付けていけば1600万円は超えるような超高級車なので購入出来る人は限られています。
それでもこの車に乗れる人は幸せだなと心底思うような車でした。
まとめ:新型BMW X5 M50iの試乗
いかがでしたか?
新型BMW X5 M50iの試乗レビューをお届けしました。
- 新型X5のグレート展開や価格等の基本情報
- 新型BMW X5 M50iの内外装
- 新型BMW X5 M50iの試乗レビュー
- 新型BMW X5 M50iはどんな人におすすめか
価格的にもサイズ的にも選ばれし者でないと購入できないような車でしたが、その圧倒的な存在感と走りはドライバーにこの上ない所有感や喜びを与えてくれる一台だと思います。
もし自分に買う資格があるなら、絶対に手に入れたいと思うくらいスゴイ車です。
気になる方は一度、試乗をしてみてはいかがでしょうか?
もしX5 M50iを購入したいと思った時には、今の愛車を下取りに出す前に必ず一括査定で相場を確認するようにしてくださいね。
ちょっとでも有利な条件で車を手放すことが、充実したカーライフを送るためには重要だったりします。
査定だけなら完全無料!
車を高く売る、なるべく好条件で買い替えるには時期やタイミング、その他にも抑えておいた方が良い重要なポイントがあります。
車を高く売るための情報をまとめた記事もぜひ参考にしてください。
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