新型BMW M135i xDriveに試乗してきました。
この記事では試乗レビューと僕の勝手な採点評価をお届けします。
試乗での感想や評価は完全に筆者の主観に基づくものです。内容によっては気分を悪くされる方がいると思いますがご容赦ください。
こんにちは。旅マガブログ_なばっち(@go-travelblog.com)です。
新型BMW M135i xDriveはデビューから1年経つ新型1シリーズの最高峰モデル。
先代モデルのFRプラットフォームから、2シリーズやMINIと共通のFFプラットフォームに大転換し大きく生まれ変わっています。
なかなか試乗の機会がなかったんですが今回いつもお世話になっているディーラーのご厚意でやっとその機会を得ることができました。
先代1シリーズのオーナーだった僕としてもFFに変わったことでどんな動的質感の変化があるのかとても気になっていたので本当に切望していた試乗でした。
この記事では新型BMW M135i xDriveの走りのフィーリングを中心に試乗レビューをお届けします。
動力性能
ハンドリング
乗り心地
長距離移動
静粛性
使い勝手
燃費
- 新型1シリーズのグレート展開や価格等の基本情報
- 新型M135i xDriveの内外装
- 新型M135i xDriveの試乗レビュー
- 新型M135i xDriveはどんな人におすすめなのか
ぜひ最後まで見ていってくださいね。
新型BMW M135i xDriveの基本情報
新型1シリーズのグレード展開・価格・スペック
新型1シリーズのグレード展開と価格
118i | Standard | 337万円 |
↑ | Play | 378万円 |
↑ | M Sport | 416万円 |
118d | Play Edition Joy+ | 385万円 |
↑ | M Sport Edition Joy+ | 423万円 |
M135i xDrive | – | 633万円 |
新型BMW M135i xDriveのスペック
- 全長✕全幅✕全高:4355✕1800✕1465mm
- ホイールベース:2670mm
- ラゲッジ容量:380L(後席折りたたみ時 1200L )
- 車両重量:1580kg
- エンジン
最高出力:306ps/5000−6250rpm
最大トルク:450Nm/1750-4500prm - 駆動方式:xDrive(AWD)
- トランスミッション:電子油圧制御8速AT
- タイヤ/ホイール:フロント225/40R18
リア225/40R18 - 燃費(WLTCモード) :12.0km/L
市街地モード :8.9km/L
郊外モード :12.2km/L
高速道路モード:14.0km/L
新型1シリーズの運転支援装備
衝突軽減ブレーキや車線逸脱警告などの基本的な運転支援系はしっかりと標準装備です。
ただしACCはM135iには標準装備ですがそれ以外のグレードはオプション。レーンキープアシストは1シリーズ全体で設定されませんでした。
この辺は3シリーズ以上のモデルとの大きな差別化になってそうですが、最近は軽自動車でもACC搭載モデルがあるので標準装備にして欲しかったですけどね。
- ACC(ストップ&ゴー機能付)
- 車線逸脱警告
- 隣車線車両検知警告
- 前車接近警告
- 衝突回避・被害軽減ブレーキ
- 後車衝突警告
- クロストラフィックアラート
- 制限速度自動読み取り
- PDC(ビジュアル表示付)
- パーキング・アシスト
- 後方カメラ
- 後退時ハンドルアシスト
新型1シリーズ M135i xDriveについて
先代1シリーズはCセグメント唯一のFRコンパクトとして唯一無二の存在でしたが、今回の新モデルからFFプラットフォームに方向転換されました。
M135ixDriveはその新型1シリーズのトップグレード。FFベース4WDのxDriveや306PS/450Nmの大パワーエンジンを搭載したとても刺激的なモデルです。
たとえFFでもBMWらしさは失わないという信念の元、ARBと呼ばれるFF特有のアンダーステアを解消する新システムを採用するなど走りにおける妥協はなさそうです。
FFに転換したことによる大きなメリットはやはり室内空間の拡大。先代モデルと比べて後部座席の足元が40mm伸びたり、ラゲッジ容量が20L増加したりと実用面での性能向上はしっかり抑えられています。
先代モデルでもそんなに狭いとは感じなかったんですが時代の要請なんでしょうかね。
新型BMW M135i xDriveの内外装
エクステリア
最新BMWデザインの特徴でもある大型のキドニーグリルが目を引きます。
M135i xDriveはキドニーグリルがメッシュになっていて下位モデルと差別化されています。
ヘッドライトはキリッとつり上がって精悍さが増した印象。ヘキサゴン形状のLEDライトがデイタイムランニングライトになります。
バンパー下部のエアダムの形状が「にっ」と笑っている様に見えるのは僕だけでしょうか。
サイドビューはFFになったことで先代モデルと大きく変わりました。
全体的に前傾姿勢になってボンネットが短くなったことでちょっとずんぐりした印象になった気がします。
何となくメルセデスAクラス、アウディA3とシルエットが似てます。FFになると同じようなプロモーションになるんでしょうね。
リアビューは意外と控えめ?
横長のリアコンビネーションランプがワイド感を強調しています。マフラーは左右2本出し。下位モデルは片側1本出しなのでここでも差別化がなされています。
斜め後方ビュー
んー。。。2シリーズグランツアラーに見えなくもないような。同じプラットフォームだから当然か。。。
18インチホイールと青いMのブレーキが目を引きます。やっぱりMのブレーキはカッコいい!
インテリア
前席全映
最新BMWのインテリアデザインに準じています。使っているマテリアルに違いはありますがパッと見は3シリーズと大差ありません。
コックピット周辺
Mスポーツステアリングは他のBMWモデルと共通の極太グリップタイプ。
左側にACC系、右側にマルチメディア系の操作スイッチが集約、パドルシフトも装備されます。
10.25インチのフルデジタルメーターパネルと、10.25インチセンターディスプレイはM135iに標準装備。下位モデルはオプションです。
センターディスプレイはタッチ操作に対応し、それ以外にもセンターコンソールのi-driveコントローラ、音声認識操作にも対応しています。
コンターコンソールには電気式のシフトノブ、ドライブモードセレクトのスイッチ等が並びます。
この辺りのデザインはBMWの他モデルと共通ですね。
選択できるドライブモードはECO PRO、COMFORT、SPORT、SPORT+の4種類。
シートはサポート性の高いMスポーツシートが標準装備。素材はアルカンターラとファブリックのミックスです。
リアシート
身長170cmの僕が前席のポジションを合わせた状態で膝前にゲンコツ1.5個分位のクリアランス。十分広いです。
新型M135i xDrive試乗レビュー
ハンドリングは超良く曲がる!FFのネガはなし
新型M135iはFFベースのxDriveなので前後駆動力配分は前:後=50:50〜100:0になります。なので基本的な挙動はFFです。
乗り込んですぐ感じたことは車が軽い!停止状態からの動き出しでもすぐに分かる車の軽さです。
速度を上げていくとハンドリングはメチャクチャ良く曲がる!
ハンドルを切った瞬間に鼻先が一瞬で向きを変えてくれます。FRの3シリーズより曲がるんじゃないかな!
リアタイヤも車が曲がりたい方向にちゃんと追従してくれる。車全体で曲がっていこうとする挙動は「BMWだ!」とはっきり言えると思いました。
通常FFの車はフロントタイヤだけがハンドルを切った方向に向かっていきリアタイヤはそれに合わせてるだけ。フロントだけで曲がっている感が強いんですがM135iは車全体で曲がっていこうとします。
これは楽しいですよ!タイトなワインディングを振り回すにはサイコーに楽しいでしょうね。
足回りはかなり硬い!日常使いメインなら下位グレードも候補に
足回りは硬い!明確に硬いです。
走りの軽快さが楽しくてドライブモードをSPORTでずっと走っていましたが日常的なお買い物やドライブは無理ですね。
助手席の彼女や奥さんから100%苦情がでます。
COMFORTで何とか普通に乗れる位です。これでも人によっては硬いと感じると思います。
1シリーズともなると走り好き以外に、ちょっとオシャレな普段の足として使う方もいると思うので、そういった使い方のために下位グレードの118も選択肢として考えたほうが良さそうです。
エンジンの刺激がスゴイ!スペック以上の感覚
新型M135i搭載のエンジンは2リッター直4ターボ。最高出力306PS、最大トルク450Nmを誇る超高スペックエンジンです。
このエンジンと1シリーズの組み合わせ、スペックの数値以上に刺激がスゴイ!
車が軽いことが大きいと思いますがアクセルを床まで踏み込んだ瞬間に背中から蹴っ飛ばされる勢いで猛烈に加速していきます。
「やっべー!超はえ~!」←僕の受けた印象です。
これはxDriveじゃないと無理ですね。これだけのパワーとトルクを受け止めるには確かにxDriveでないと危ない。
先代1シリーズ(FR)とのステアフィールは明確に違う
新型1シリーズに興味のある人であれば先代のFRと比較してBMWのFFってどうなの?っと考えていると思います。
走りに対するネガはありません。
FR以上にとにかく良く曲がる、レスポンスに優れていて強烈なパワーを誇るエンジンは速いしで文句のつけ所がないです。
ただしその上でやっぱりFRとは違います。
「最近のFFはよく出来ているのでFRとの違いはわからない」そんな記事もよく見かけますがそんな訳ないですよ。明確に分かります。
ハンドリングでいれば確かに強烈に良く曲がるんですが曲がり方が若干不自然なんですよね。ドライバーの意思というより車が曲げていってるというかそんな感覚があります。
FRのハンドリングって雑味がないんです。素直で純粋。これに尽きると思います。FFのハンドリングはドーピング的なものを感じる。
でも306PSものパワーを前輪だけで受け止めようとすればパワーアンダーステアになるのは当然で、それをARBやxDriveといった超優秀なシステムが車を正確にコントロールしてくれるおかげで安心して運転が楽しめるんだと思います。
新型M135i xDriveはどんな人におすすめなのか
僕が考えるM135i xDriveがおすすめな人は次の3パターンです。
- 車は軽快さが1番!運転は楽しいことが重要!な人
- コンパクトだけど強烈なパフォーマンスが欲しい人
- 小さいBMWのトップモデルが欲しい人
M135i xDriveはコンパクトなボディながらも第一級のパフォーマンスを持った走りの車です。
最近は3シリーズ以上のBMWが軒並みボディサイズを大型化していることもあり気軽に走りを楽しめる輸入車が多くない事も事実。
そんな中で新型M135i xDriveはサイズ感、走り、スタイリング、BMWのブランドを併せ持ったとても魅力的な1台だと思うんですよね。
FF特有の走りのネガは全くなく、FRであることに強い拘りがなければこれほど楽しめる車は中々ないです。
ただし金額は600万円オーバー。Cセグメントで600万円て中々ですよね。Dセグメントの320iが射程に入ってしまいます。
カリカリにチューニングされたコンパクトで元気なM135i。BMWの先進技術を余すことなく搭載したBMWのど真ん中3シリーズ。結構悩ましい選択です。
3シリーズについては詳しくレビューした記事があるのでこちらも参考にしてみてください。
▼新型3シリーズを1年乗った感想▼
▼新型320dツーリング実車レビュー▼
新型BMW M135i xDriveを好条件で購入する方法
新型BMW M135i xDriveを好条件で購入する方法を知っていますか?
今乗っている車をなるべく高値で売却することがとっても重要なんです!
車を買い替える時には今の車をディーラーに下取ってもらうことが多いと思います。
下取りは手間がかからない便利な方法でそれはそれで○なんですが、実はそれってもったいないんです。
自分の愛車であればできるだけ好条件で可能な限り高く売りたいですよね?
そのためにはディーラーで下取りしてもらう前に愛車の適正相場を知ることが絶対にオススメです!
ネットで複数の買取業者に一括査定を依頼すれば自分の愛車の相場がわかります。
相場がわかればディーラーとの交渉で査定額アップが見込めるかもしれないし、条件が合わなければ最高査定額を提示してくれた買取業者に売却すればいいですしね。
僕も車の買い替えはいつも一括査定で相場を知ることから始めてますよ。
査定だけなら完全無料なので色々な意味でオススメです!
また車を高く売る、なるべく好条件で買い替えるには時期やタイミング、その他にも抑えておいた方が良い重要なポイントがあります。
▼車を売る時期やタイミングを解説した記事はこちら▼
▼車の買い替え時期について解説した記事はこちら▼
まとめ:新型M135i xDriveは刺激的なBMWコンパクト
いかがでしたか?
新型BMW M135i xDriveの試乗レビューをお届けしました。
- 新型1シリーズのグレート展開や価格等の基本情報
- 新型M135i xDriveの内外装
- 新型M135i xDriveの試乗レビュー
- 新型M135i xDriveはどんな人におすすめなのか
新型になってFRからFFへと大きな方向転換をした1シリーズですが走りの本質はまさにBMW!「駆け抜ける喜び」に対する妥協は全くありませんでした。
強烈なパワーのエンジンや、運動性能重視の足回りなど万人向けの車でないことは確かですが、走りの楽しさに重きを置く人であればきっと満足できる1台です。