こんにちは。なばっち(@go-travelblog.com)です。
ドイツ旅行の必須アイテム!ジャーマンレイルパスは鉄道でドイツ国内を移動するのに欠かすことのできないアイテムです!
持っているだけでドイツ国内のほとんどの路線に乗り放題!
一部ドイツ以外の国への移動も可能です!
乗車できないのは大都市部のUバーン(地下鉄)やトラム(路面電車)、全席指定の列車等ごくわずかです!
DB(ドイツ鉄道)路線はもちろんのこと、私鉄、さらにはドイツ版新幹線ICE(インターシティエキスプレス)まで乗り放題になります。
そんなドイツ旅行の強い味方ジャーマンレイルパスの買い方から使い方までを解説していきます!
そもそもどこで買うの?
現地で買うのは言葉が不安!
ハードルが高くてやだな!
使い方はどうすればいいの?
何か初期設定みたいの必要なの?
そんな疑問を解決します!
ちなみに僕は奥さんと二人で「フレキシ・ツイン・1等」のジャーマンレイルパスを使って7泊9日のドイツ旅行を楽しんできました!
ジャーマンレイルパスの基本情報
- ジャーマンレイルパスはDB(ドイツ鉄道)が発行している「短期滞在者」向けの乗り放題チケットです
- チケットの種類は2つ
フレキシ(Flexi)タイプ
連続(Consecutive)タイプ - 座席等級は2クラス
1等(1st class)
2等(2nd class) - 人数と年齢で割引適用があります
チャイルド(4〜11歳)
ユース(12〜27歳)
アダルト(28歳以上)
ツイン(1枚で2名利用。2人目は50%off) - 利用可能な路線
DB(ドイツ鉄道)全線
※特急「ICE、ICEスプリンター、IC、EC」含む
※全席指定列車は不可
私鉄(一部不可)
※大都市部のU バーン、トラムは利用不可 - ジャーマンレイルパス利用で行けるドイツ国外の都市
オーストリア
ザルツブルク
クーフシュタイン
インスブルック
ベルギー
リエージュ
ブリュッセル
リエージュ
アントワープ
ゲント
チェコ
プラハ
イタリア
ボルツァーノ
トレント
ベローナ
ベネチア
ボローニャ
オランダ
フェンロ
ルールモント
アイントホーフェン
マーストリヒト
フランス
リール
スイス
バーゼル
チューリッヒ
チケットタイプはどちらを選んだらいいのか?
- フレキシ(Flexi)タイプ
- 連続(Consecutive)タイプ
フレキシ(Flexi)タイプをオススメします。
Uバーン等が発達しているミュンヘンのような大都市部に滞在中ジャーマンレイルパスを利用する機会はほとんどないです。
連続(Consecutive)タイプだと無駄に一日分が消費されることになってしまいます。
2つのチケットタイプの細かい違いは次で説明します。
- フレキシ(Flexi)タイプ
-
- 利用日を自分で選択できる
※利用期限は1ヶ月以内 - 3日・4日・5日・7日・10日・15日券の6種類
- 価格は連続(Consecutive)タイプより高い
- 利用日を自分で選択できる
- 連続(Consecutive)タイプ
-
- 利用開始日からの連日使用しかできない(利用日の選択はできない)
- 3日・4日・5日・7日・10日・15日券の6種類
- 価格はフレキシ(Flexi)タイプより安い
僕は7日間の滞在に対し5日券のフレキシ(Flexi)タイプを利用しました。
2日間は鉄道利用が少なかったのが理由です。
連続(Consecutive)タイプの7日券を購入していたらチケット代が高くなってたことになります。
チケット料金につては後ほど解説します!
座席等級は1等、2等でどちらを選んだらいいのか?
予算との相談になると思いますが1等(1st class)がオススメです。
高齢の方との旅行を計画している場合は特にです。
2等(2nd class)は通勤時間帯等を中心に混雑し座れないことが多いですが、1等(1st class)で座れなかったという経験は僕は一度もなかったです。
もう一点
2等(2nd class)の場合スーツケースの置き場所に意外に困ります。
人数と年齢で割引適用
ドイツに旅行に行く人は2名以上という方が多いと思います。
その場合、迷うことなくツインでOKです。
ジャーマンレイルパスの買い方
ジャーマンレイルパスの買い方は主に3つ!
- germanrailpass.comの公式HPでオンライン購入
- 旅行代理店(レイルヨーロッパ等)で購入
- 現地のReisezentrum(ドイツ版みどりの窓口)で購入
1.germanrailpass.comの公式HPでオンライン購入
ermanrailpass.comの公式HPから直接購入する方法です。
以前はDB(ドイツ鉄道)のHPから直接購入したんですが最近はgermanrailpass.comというHPから購入する方式に変わったようです。
購入の仕方は非常に簡単です。
HPは英語なんですがchromeの翻訳機能を利用すれば全くの日本語サイトとして利用できます。
購入画面は以下の通りです。
①チケットの種類を選ぶ
②座席のクラスを選ぶ
③フレキシタイプか連続タイプかと何日券かを選ぶ
④カートに入れて必要事項を記入し支払いをする
購入したパスはエアメールで直接自宅まで配送されます!
納期は2週間と設定されているので少なくとも出発の3週間前くらいには購入したほうが良いと思います。
germanrailpass.comのサイトででアダルトの1人分各チケット料金は以下の通りです。
※2020.8.8時点
1等 | ← | 2等 | ← | |
---|---|---|---|---|
フレキシ | 連続 | フレキシ | 連続 | |
3日 | $292 | $281 | $216 | $205 |
4日 | $313 | $302 | $232 | $227 |
5日 | $324 | $335 | $248 | $238 |
7日 | $410 | $394 | $302 | $292 |
10日 | $529 | $469 | $389 | $346 |
15日 | $744 | $658 | $540 | $486 |
2.旅行代理店(レイルヨーロッパ等)で購入
ジャーマンレイルパス購入で検索すると購入可能な旅行代理店が何社か表示されると思うのでその中から選択して購入すればいいと思います。
一番有名なのはレイルヨーロッパなのでこちらから購入すれば間違いありません。
購入後、チケットが自宅に配送されてきます。
※現在の世界情勢を受けて受付が停止されている模様です。
3.現地のReisezentrum(ドイツ版みどりの窓口)で購入
ジャーマンレイルパスは現地のReisezentrum(ドイツ版みどりの窓口)でも直接購入はできますが難易度は高いです。
理由は
- 購入可能なReisezentrumが限られている
- 現地のスタッフでもジャーマンレイルパスのことをあまり理解していない人がいる
- 英語が通じないスタッフがいる
後で説明しますがジャーマンレイルパスは現地でバリデーション(有効化)をするためにReisezentrumに一度持っていく必要があるんですが駅のスタッフに
は? なんのこっちゃ?
って反応されました。
結局どこで購入するのがいいのか?
金額的には現地で購入するのが一番安く買えることが多いと思います。
日本で購入する場合手数料や送料等が掛かってくることもあるし、為替のタイミングで割高になっている可能性もあります。
しかし「1円でも安いほうがいい!」という方以外は日本でgearmanrailpass.comやレイルヨーロッパで購入することをオススメします。
現地での購入は旅行者には難易度が高いのと、金額的にも現地購入の労力をかけるほどの金額差はありません。
ジャーマンレイルパスの使い方
ドイツに到着後バリデーション(有効化)をする
ドイツに到着したらまずはジャーマンレイルパスのバリデーション(有効化)をしましょう。
バリデーションは主要駅のReisezentrum(ドイツ版みどりの窓口)で対応してもらいます。
特に難しいことはないんですがこれだけはというポイントをまとめました。
- バリデーションしてもらう前に絶対何も書き込まない!
- パスポート番号と利用開始日を伝えて記入してもらう!
- スタンプを押してもらう!
基本的にはこの3つです。
- バリデーションしてもらう前に絶対何も書き込まない!
-
これはとても重要です!バリデーション前に書き込みがある場合無効になる恐れがあります。
- パスポート番号と利用開始日を伝えて記入してもらう!
-
日本から事前に購入した場合、パスポート番号は記入済のはずです。
確認して記載されていなければ記入してもらいましょう。
スタッフによっては記入してくれないことがあるみたいです。
その場合は後から自分で記入してしまってもOKです。 - スタンプを押してもらう!
-
実はこれはよくわかりません(笑)
インターネットで調べるとスタンプを押してもらわないと絶対だめ!という記事がよく出てきますが、僕は押してもらってないです。
スタンプが必要って聞いてるんだ!
お願いだからスタンプ頂戴!
「You don’t need stamp」
「No problem. Everything is OK!」
って言われて結局スタンプはもらえませんでした。
でも普通に使えたので本当にスタンプが必要なのかよくわかりません。
心配な人は何としてでももらっといた方がいいかもしれませんね。
※僕はDB(ドイツ鉄道)の公式オンラインページで購入しています。
この時に必要事項は一通り記入するのでバリテーション(有効化)が不要だった可能性があります。
バリデーションができるReisezentrum(ドイツ版みどりの窓口)は限られています。
主要駅であれば大体は大丈夫なはずですが旅行者の中には
到着日の次の日から使いたいから空港駅でバリテーションしていこう!
到着日の次の日から使いたいから空港駅でバリテーションしていこう!
と思われる方がいると思います。
僕はフランクフルト空港駅でバリデーションしようとしたんですがReisezentrumが閉まっていました。(汗)
かなり焦りましたが翌日宿泊先のマインツ中央駅にあるReisezentrumでバリデーションできました!
確認はとれていませんがおそらく駅名に「HBF」(中央駅)が付いている規模の駅ならバリデーションができる可能性は高いと思われます。
ジャーマンレイルパスで列車に乗る
鉄道に乗り込む前最後にやることがあります!
- 自分の名前をローマ字で記入する
ツインの場合は代表者の名前を記入する - フレキシ(Flexi)タイプの場合は利用日を記入する
利用日は一気に全部書き込む必要はありません。
実際に利用する前までに記入すればOKです。
後は実際に鉄道に乗り込むだけです。
ドイツの鉄道は改札口がないので直接プラットフォームに行き、目的の列車に乗り込みましょう。
検札が見回りに来たらジャーマンレイルパスをみせればOKです。
ドイツの検札は厳しいです!
無券乗車や乗車券不備は€60の罰金です
「検札はほとんどこない」という記事も多く見かけます。
都市部では確かにそうですが旅行者が訪れるような中長距離路線ではほぼ100%来ます!
ジャーマンレイルパスの記入忘れ等がないか十分注意して列車に乗り込んで下さい。
指定席の事前予約はしたほうがベター
ドイツ中の路線に乗り放題できるジャーマンレイルパスですが座席が確約されているわけではありません。
座席指定のあるICEやICなどにも追加料金なしで乗車することはできますが混雑時などは席がいっぱいで座れないこともあります。
確実に席を確保するためには事前予約をするのがオススメです。
予約はDBの公式サイトからできるようになっています。
鉄道チケット以外の特典もある
ジャーマンレイルパスには鉄道チケットとしての機能以外にも複数の特典が付いてきます。
その中で、観光客の方が使うことがあるかもというのが以下2つだと思います。
- KD社のライン川クルーズが20%off
- ロマンチック街道バスが20%off
どちらもチケットを購入する時にジャーマンレイルパスの有無を伝えれば割引になります。
ドイツ鉄道旅に役立つアプリ「DB Navigator」
ドイツの鉄道旅に非常に役立つアプリ「DB Navigator」を紹介します。
基本的に使い方は出発地の駅と目的地の駅を入力し検索すると候補のルートや時間、乗車車両が表示されます。
このアプリのスゴイところは乗り換えの番線がわかったり、鉄道の遅延がリアルタムで分かるところです。
ドイツの鉄道はとにかく時間通りに来なかったり発車番線が変更になったりするのでこのアプリがないと正直とんでもないことになります。
ぜひスマホにインストールしておきましょう。
ジャーマンレイルパスがお得にならないことがある!
ここまで説明してきたドイツ旅行者にとっての必須アイテムジャーマンレイルパスですが、旅行の仕方によってはお得にならないことがあります。
DB(ドイツ鉄道)には必要路線を個別購入する時に早割チケットという制度がありこれがかなりお得です。
- 乗車する列車が決まっている
- 長距離移動の予定がない
こんな人は早割チケットを利用したほうがお得な場合が多いです。
だたしこのような条件に当てはまっていても旅行者にとっては致命的な欠点があります!
購入段階で指定した列車にしか乗れず、遅延等で乗り遅れた場合は無効になることです。
そしてドイツの列車は高確率で遅延します!
ドイツに旅行に訪れる日本人には次ような特徴があると思います。
- 列車で数日間に渡り長距離移動を行う
- 搭乗する列車単位でガチガチに旅程を組んでいない
- まさか自分の乗る列車が遅れるとは思っていない
これに「うんうん」とうなずいた方!
ジャーマンレイルパスを購入することをオススメします。
早割チケットは不測の事態にも冷静に対処できる旅慣れた方以外にはオススメできません。
まとめ:ジャーマンレイルパスの買い方・使い方
いかがでしたか?
ジャーマンレイルパスはドイツ旅行をより良い体験へと連れて行ってくれる旅の必須アイテムです。
ドイツ国内のほとんどの鉄道に乗り放題で乗車することができ滞在日数や利用日に応じて様々な選択肢が用意されています。
この道具をいかに上手に使って最高の旅の体験を得られるかはどういった旅行プランを組むかによります。
ジャーマンレイルパスを利用すれば手に入れることのできる素敵な体験の一例として僕が初めてドイツを訪れた時の記事も紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。